
人事係から,幹部の推薦があったので幹部候補者向けの研修に参加してほしい,との連絡があった.
ただ規定を確認すると,この研修には年齢制限と業績基準があり,いずれも自分は満たしていない.なぜ推薦されたのか分からない.
もちろん辞退した.
表向きの理由は「基準を満たしていないため」だが,正直に言えば幹部職に全く興味がない.研修に参加すれば,そのまま幹部候補として扱われ,重責を担うことになるだろう.そんなの嫌だ.
思えば以前にも同じ話を断ったことがある.しかし幹部が入れ替わると,その経緯が十分に引き継がれていないのか,再び声がかかるようだ.
ひょっとして,幹部職の担い手不足という事情があるのかもしれない.
職場全体を見れば人材不足とは感じないが,私より若い世代には,仕事はできるが上層部のオールドタイプの人間にあまり好かれない人が多い.
つまり上司からみると,私は彼らより「扱いやすいく頼みやすい人間」として写っただけだろう.それが候補に挙げられた真相だろうな.
人事が好き嫌いだけで決まるのは,組織にとって大きなリスクだと思うけど,そこは人の世.
能力があって,やる気満々な人ほど声がかからないものだ.恋愛にガツガツしてる男ほどモテないのとよく似ている(笑).
幹部の仕事は,本当にその役割に適した能力の高い人が担うべき.
恋愛は,本当に魅力的な男だけがすべきとは思わないけど(笑).
私は自分の道として,静かに数学と英語の学びを続けるのみ.

名前:吉川蒼翠
職業:小説家志望の理系研究者
年齢:53歳
コメント